ちょいと、いばらきに家建てます。

東京を出て、じぶん好みの素朴な住まい・くらしをつくる。

友だちの家が「宇宙部屋」だった。ミニマリストになりたい欲と‟子どもらしさ”のバランス。

先日、ひとり暮らしを始めた友だちのお部屋に遊びに行きました。なかなか個性的な子だとは思っていましたが、やはりお部屋も個性的でした。というのも…

 

友だちの部屋は、宇宙だったからです。

f:id:ame626:20170726230726j:plain

↑宇宙っぽい絵を探してきたけど、ほんとうにこんな感じでした…

 

部屋がモノであふれている!でも、なんかいい。

宇宙、というのは部屋のテーマのことですね。宇宙モチーフのアイテムがたくさんあったということです。たとえば、星座のカーテン(子ども部屋とかにあるようなものではなく、わざわざ海外のサイトで買ったという…)に、ドアや換気扇に貼られた星座のステッカー惑星がプリントされたクッションやミニテーブル…。一体どこで見つけてきたの、というアイテムがズラリ。

 

さらに、もう宇宙関係ないやんってかんじなのですが、魔法の本(!)や、プリキュアの水色キャラのグッズなどがたくさん飾られておりました。昔から青色が好きな子(あ、いまさらですが女性です)だったので、部屋全体が青でうま~~く統一されていました。

 

一方、最近とにかく物を増やしたくない…というミニマリストにはなれないけど憧れているわたし。この物の多さに、かなり圧倒されました。

 

そして、

 

この部屋なんかいいじゃん!と思ってしまいました。雑貨屋さんのように所狭しと物がたくさんあるのに、コンセプトがはっきりしていて、まとまっていて、何よりその子がほんとうに「好き」なものだけが集められた空間なんだなっていうのが伝わってきたから。

 

 

最近、「面白がること」を忘れてない?

 友だちの部屋を見て、軽くショックを受けたわたし。もしかして自分、部屋づくりや生活の中で「面白がること」を忘れ気味ではないか?と反省しました。

 

というのも、新しいお家に引っ越して、まだまだ部屋づくりの途中ではあるのですが、とにかく掃除しやすいことを優先してインテリアなどを選んでいるから。和ものの渋めのデザイン、、という方向性はありますが、「物は少ないほうがいい!」ということに縛られて、部屋に「遊び」がないような気がしてきました。。

 

 

「子どもらしさ」も兼ね備えているのが、本当の大人。

 そんなことを考えていたら、森博嗣先生の雑誌『MORI Magazine』にあった、大人の「子供らしさ」についての話を思い出しました。

 

‟子供”は、周りの目を構わず、自分が興味のあること、世間的に見れば意味のないことをやり続けられる。逆に‟大人”は、周りの目や目的や効率性を考えずにはいられない。

 

「これが何の役に立つの?」と、意味を考えてしまう時点で、‟大人”なんですね。だから、今回の友だちが持っているようないわゆる雑貨の収集を、‟大人”は意味のないものとみなして受け入れられない。常識や固定観念にとらわれて、‟子供”のような自由な発想ができない状態にあるんですね。

 

とはいえ、‟子供”が良いと言っているわけではありません。‟本当の大人”は、 子どもらしさを持ち合わせた‟大人”だと森先生(作家森博嗣)はいいます。一人の人間のなかに、‟大人”と‟子供”はさまざまなバランスで存在します。そんな多くの人たちが暮らす複雑な社会を許容できるのが、良い意味での‟大人”なのです。 

 

それでいうと、今のところわたしはニセモノの‟大人”かなぁ。ただ効率性だけを求める”子供”らしさが不足している‟大人”で、ミニマリストという大きな流れに身をゆだねているだけなのではないか、、と思えてきました。。友だちは、同い年なのに、ブレずに好きなことを貫いていてすごい、、これこそ‟子供らしさのある大人”なんじゃないの?と。

 

中庸であること。適度なバランスを持っていく

とはいえ、お部屋づくりも、人生も、正解なんてないので、自分の思うままにやってみるしかないんですよね。やってみて、違うと思ったらやり直せばいいんだし。

 

大切なのは「適当」であることですね。偏りすぎず、よい塩梅を目指していく。それは一人ひとり違うと思うので、自分は自分と、人と比べないことですね。今回のことで、もう少しやわらかい頭でお部屋づくりについて考えていきたいな、という気持ちになれた気がします。


MORI Magazine